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2021年度大学女性協会新潟支部奨学賞への応募について

(一社)大学女性協会新潟支部では、当会の目的である「女子の高等教育の推進・女性の地位の向上・国際理解」に対して共感を持つ女子学生に、大学女性協会新潟支部奨学賞として奨学金を贈呈し、その勉学と研究活動を奨励いたします。
下記から応募要項、応募書類をダウンロードして詳細をご確認ください。

応募要項PDF

応募用紙xls(応募申請書/履歴書・自己紹介書)


1. 応募資格   新潟県内の大学の各学部・大学院で学ぶ女子学生(過去の受賞者を除く)
2. 支給額および募集人数   5万円 若干名
3. 応募書類 以下の書類を応募者本人が下記まで郵送のこと

①小論文「コロナ禍を通してジェンダー平等社会を考える」 副題を必ずつけること
現代の日本社会では、女性の活躍への期待が高まっています。しかし、女性の社会進出等を示す国連のジェンダー指数から見る日本の女性の地位はまだ低い状態です。また、昨年から続く新型コロナウィルス感染拡大の影響は、女性の弱い立場をクローズアップしました。更に、この新型コロナウィルス感染禍において、新しい視点での価値観や取り組みが急速に広がりました。このような状況の中でジェンダー平等社会について考えたことを、ご自身の実感や経験を踏まえて書いてください。

用紙:A4たて向き 3ページ以内      書式:日本語 横書き  
字数:本文3000字以内、文末に文字数を記載する 
その他:論文要旨を400字以内にまとめ添付する  未発表のもの

*採用となったとき、お名前、所属、タイトル、要旨文、集合写真は、当会が発行する印刷物等で公表いたします。
また採用となった小論文は、文集としてまとめる場合がありますのでご承知おきください。

② 成績証明書 1部  ※応募時点で直近の成績証明書を取り寄せること。原本に限る。
③ 申請書(下記JAUW大学女性協会新潟支部のウェブページから印刷して使用)
④ 履歴書・自己紹介書(下記JAUW大学女性協会新潟支部のウェブページから印刷して使用)

4.応募期間 2021年9月1日(水)から10月10日(日)まで 締切日必着
5.応募書類送付先  〒950-2099 新潟市西区寺尾前通25-10 新潟西郵便局留
  (一社)大学女性協会新潟支部 あて  
6.問い合わせ  当ウェブページ「問い合わせフォーム」をご利用下さい
7.結果通知時期 11月上旬 本人および大学に通知します
8. 授与式 第72回奨学賞授与式  2021年12月4日(土) 新潟市内



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新潟支部奨学賞の歴史
大学女性協会の活動目標の一つである女性の高等教育推進のために、支部奨学賞が設けられたのは、支部設立の3年後の1950年である。人物、成績共に優れた女子学生、女子高校生に、一層の努力と将来の活躍を願う思いを託して贈られる奨学賞は、2020年の第71回までに972名に贈呈してきた。当初は大学・短大生と高校生を対象に、2001年からは大学・短大生と大学院生、新潟大学への留学生を対象にしてきた。2012年には従来の学校推薦方式から公募方式に変更。

9月学習会報告 わたしたちの「新潟支部奨学賞」論文応募10年をふりかえる

社会学習部学習会報告
わたしたちの「新潟支部奨学賞」論文応募10年をふりかえる  
講師:五十嵐由利子さん(当支部会員、新潟大学名誉教授)
日時:2021年9月25日   オンラインでの開催

新潟支部奨学賞は2012年に選考方法を変更して、女性への差別や女性の活躍をテーマに小論文の提出を受け、会員による選考を行ってきました。今年の第72回は変更後10回目になります。これまでを振り返り、また今後の選考に臨むための学習として、新潟大学名誉教授で当支部会員の五十嵐由利子さんより「大学でのレポート指導のポイント」と題してお話をいただき、模擬採点を行いました。

「起承転結」はレポート・論文の書き方として評価されないなど、はるか昔に学生だった参加者年代には目からうろこのお話もあり、新潟支部奨学賞のより良い運営を行うために大変有意義な時間を持つことができました。

<お話の概略>
大学におけるレポート指導のタイミングは①1年生に入ってすぐの初年次教育、②各授業でのレポート課題、③卒業研究指導、である。大学進学が一般的になってきて多様な学生が入学してくるようになり、卒業時の質の保証、学生の大学教育への早期適応、中退などの挫折を防ぐために初年次教育が必要になってきた。

日本においても平成19年に中央教育審議会で初年次教育の重要性を指摘、学士課程教育の中に明確に位置付けることを提言し、多くの大学・短大で1年次必修科目となった。初年次教育の内容としては〇図書館の利用の仕方(文献検索の方法)〇ノートの取り方〇レポートの書き方〇専門教育との関連からの動機付け的な内容 があげられる。

レポートの書き方指導の例として(レポート三大原則)①自分の言葉で語り、資料からの情報は出典を明らかにする。「事実」と「意見」を区別する。②命題を明白にする。③書式はきちんと統一する。等があげられる。
学生が主体的に課題を設定し、情報収集や整理分析をしてまとめる能力の育成のために、探求力・構築力・表現力が重要である。高等学校でも、2022年度から「総合的な学習の時間」が「総合的な探求の時間」に変わる。
 
◆探求のプロセスとは
①明らかにしたいこと ②具体的にどんなことをどんな方法で調べたらよいか ③調べた結果の分析と考察 ④明らかにしたいことは分かったか のことで、①と④がつながっているかが重要である。
◆レポート・論文のプロセスとは
①自分の主張をわかりやすく伝えるために結論を先に書く ②課題の提示分析 ③先行研究の批判 ④課題解決の提案の順になる。構築力・表現力は論文としての質につながる。
◆書き方の基本ルールとは
文体は基本的に「である」を使用する。段落は意味のまとまりではなく読みやすさで(結果として段落が意味のまとまりをつくる)、引用文献の表記は分かりやすく、等がある。

<模擬採点と話し合い>
各自前もって配信された論文を採点して出席し、感想および点数発表。五十嵐さんに別論文も解説して頂きながら質疑応答など、今後に向けてよい話し合いもできました。
五十嵐さんからは、支部奨学賞は論文テーマが決まっているが、独りよがりではなく多くの人から共感が得られるよう、根拠をもとに論文構成ができているかが重要ではないかとまとめていただきました。

2021年6月学習会報告 坂東眞理子さんのご講演を聞いて話し合う会

男女共同参画部学習会報告  2021年6月26日(土)開催
タイトル:坂東眞理子さんのご講演を聞いて話し合う会

新潟県女性財団女と男フェスティバル2021基調講演会
「アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)を超えて」
講演日時: 2021年6月26日(土) 13:30~15:30  オンラインと会場(県女性センター)の併用開催
講師:坂東眞理子さん 
昭和女子大学理事長・総長、初代内閣府男女共同参画室長
著書に『女性の品格』『70歳のたしなみ』『幸せの作法』等

当会学習会:坂東眞理子さんのご講演を聞いて話し合う会
講演後にZoomの当会のURLに変更して開催
ファシリテーター:髙橋令子会員
    
新潟県女性財団主催「女(ひと)と男(ひと)フェスティバル2021」基調講演会に参加して、会員同志の意見交換を実施しました。講師の坂東眞理子さんは、国家公務員として国の男女共同参画政策に直接関わり、その後に女子大学の総長として女子学生の教育にも携わりました。男性主流の日本社会の中で、ご自身のキャリアを全うしてこられたロールモデルともいえます。我が国の男女共同参画関連の制度はだいぶ進化してきたとは思いますが、それに必ずしも意識が伴っていないと感じている人は少なくありません。「アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)」が昨今注目されている背景にはそれがあると思います。今回のご講演は、意識の視点から日本社会の男女の関係に言及され、ご自身の体験談も興味深く、示唆に富んだお話でした。

1 講演概要
「アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)」は、森喜朗元総理の「女性の会議は時間がかかる、云々。」の発言で今年の2月に広く知られることになった。高い地位にいる男性の偏見はもちろん問題だが、女性自身もそれに気づくことが大切。「私は女性だから何を言ってもだめなんじゃないか?」とあきらめて、自分で自分をおとしめていることがある。それをなくしていこうではないか。

<コロナ禍での社会変化>
 2020年2月に学校行事を中止して以来デジタル化がすすみ、オンラインをせざるをえなくなった。在宅勤務も増え、男女間でも性別役割分担が明確になった。従来は「セブンイレブン・ハズバンド」といって、夫は昼間は家にいなかった。それが急に在宅になり、コロナ離婚もあった。働くことと生活することをあらためて考えざるをえなくなった。夫は外で稼ぎ、妻は家で家事、育児、介護をしてきたが、それを見直すことが必要になった。オンラインは今後当たり前になるだろうから、これは一時的なものとはいえない。
 少子高齢化も加速している。高齢者の死亡率が減って出生数は減少。今年の出生率は80万人を割り込むのではないか。これを前提とした社会を構築しなければならない。アンコンシャス・バイアスをもっていると社会がうまくいかなくなる。デジタル業は好調だが人が移動する業種やサービス業は低迷している。対人サービスの社員は女性に多いので、コロナ不況では女性にしわ寄せがきている。

<社会の中のアンコンシャス・バイアス>
 2003年、内閣府男女共同参画室長だったころ、「2020年までにあらゆる分野の意思決定層の30%を女性に」と閣議決定した。当時、上野千鶴子さんなどは、「それではなまぬるい。」と言ったが、2020年になっても職場の女性管理職14.8%、衆議院議員9.9%、弁護士・裁判官等25%、医者3割、国家公務員4割。全体としてはまだまだである。ジェンダー指数は、156か国中120位。なぜ?それは、男性にアンコンシャス・バイアスがあるから。経済界では、「女性に活躍をうながしても女性本人たちが消極的。」と言われる。家庭内の仕事との両立ができない。「女性は昇進したがらないもの。」「女性は家庭を最優先するもの。」という決めつけが多いようだ。「女性はまじめで成績が良いから採用率が高くなるが、男性の方が後でのびるから」と、男性の成績にげたをはかせて、男女の採用の比率を調整するなどはもってのほかだ。

<女性自身のアンコンシャス・バイアス>
 女性自身がアンコンシャス・バイアスに囚われている。「責任のある地位に就くと風当たりが強いし、両立しにくいから就かないほうがいい。女性には大変なんだよ。」とすりこまれている。これを解放することが必要。「子育ては自分ががんばらなくちゃ。」と思っている人がたくさんいる。働くにしても「子どもや夫に迷惑をかけてはいけない。」「自分の社会活動を夫がきっと嫌がるのではないか。」「普通の女性には仕事は無理。」と思い込んでいる。個人が変わらなければならない、と思う。自分の考えは思い込みじゃないか、と思うこと。すべての女性がすべての男性に劣っているわけではなく個人差はある。

<生涯学習の大切さ>
 自分を大事にして可能性を育て、社会や周囲の人たちを助ける力を持つ。その最初のステップがアンコンシャス・バイアスをなくすことではないか。自分なりの得意なことをのばしていく。社会のデジタル化、少子高齢化などの変化に対応し、女性も十分に働ける社会を作る。個々人が社会人になってからも勉強、努力する必要がある。日本では大学へ入学すると勉強しなくなり、社会へでてから会社で学ぶが、今は会社の余力がなくなってきたので、個人で勉強してブラシュアップしなければいけない。それがグローバル・スタンダードでもある。女性達も新しい分野で働くスキルを身に着けてほしい。

<外国の例> 
フィンランド、アイスランドではなぜジェンダーギャップ指数が高いのか?1960年代までは日本と同じように女性は家庭内で働いていた。なぜ変わったのか?(以下はフィンランド・センターの資料より)
・父親のサポート   ・女性自身の決意   ・生涯教育   ・協力
・成功しているロールモデルが近くにいる。
・勇気(自分にはとてもできないという思いこみを捨てる)
・共感(困っている人に共感し、支援する。)
・女性達のネットワークを広げた(ソフトネットワーク:外の世界の人との繋がり)。
・救援力・援助力(困っている時に助けを求める、求められたら助ける、自己責任ではない。)

<女性リーダーに>
・これからの女性リーダーには3Sが必要、
Sympathy(共感),  Share(分かち合い),  Support(支援)
・カリスマ性があり「俺についてこい。」という男性タイプではない。
・「女性はリーダーにはなれない。」「余計な事はしないほうがいい。」という
アンコンシャス・バイヤスを捨てる事。

<フロアとの質疑応答(抜粋)>
Q1:  3Sが必要といっても基本はコミュニケーションではないか?それをうまくとるためには?
A1: 男性達は、女性の思いを考えることが少ないようだ。セクハラ等もしかり。高齢者の言うことに耳をかさない若者等も。はっきりと断るときのスキルが必要。力のある人は、弱い立場の人を思いやることはほとんどない。弱い立場の人が思いを伝えるスキル「アサーティブ・トレーニング」が有効である。
Q2: フィンランドの改革の中の「父親のサポート」に関して、父親の意識改革はどのようなものだったか?
A2: リベラルな父親。思い込みに囚われていないこと。相手の立場を認めるような人。
Q3: 女子大学生の中に「将来、総理大臣になりたい」と言った学生はいたか?
A3: それはいなかった。しかし、最近は仕事と生活を両立させたい女子学生は増えたと思う。
Q4: 「女性活躍のためのメッセージを」
A4: 3つの「き」を実践すること~「期待する」「鍛える」「機会を与える」
その人が何を期待されているか、あなたのどこに期待している、とわかるように具体的な言葉かけをする。

2 学習会  
講演後の意見交換: 2021年6月26日(土) 16:00~17:00 オンライン開催

講演の内容についての話し合いをオンラインで実施しました。オンラインのリテラシーを習得できれば、より実りあるものになると思い、「ブレイクアウトルーム(少人数に分かれての話し合い)」やアンケートにもなる「投票機能」を利用しました。あらかじめ話し合いの議題を2点に絞って講演を聞いていただきました。
「アンコンシャス・バイアス」という言葉を今回初めて聞いた会員は半数もいて、良い学習と気づきになりました。今回学んだことや疑問に思った点を、これからの学習につなげていけたらよいと思っています。

① 講演内容で印象に残ったこと・・・Zoomのチャットに記入してから全員で意見交換

・「アンコンシャス・バイアスがあるからと諦めるのでなくて、自分自身がそれから解放されなければならない。」という言葉。夫婦喧嘩の時にもそれを感じることがある。
・いつも常識と思っていたことを考え直して、それを言葉にすることが大切だと思った。
・パワーのある方は困難な時でも前向きでスゴイ。アンコンシャス・バイアスは性差だけではないと気づいた。社会のしくみの限界や、聞く耳を持たない人への対処は現実的で実践の参考になる。
・人と人との関わりが大切、特に女性リーダーに必要な3つのS(Sympathy, Share, Support)について。勇気が必要ということ(自分にはとてもできないという思いこみを捨てる)。女性のソフトネットワーク。
・官庁でお仕事された方だけに現場主義・現実主義だと思った。
・質疑応答の中で、女性活躍への3つの「き」の話(期待する、鍛える、機会を与える)には感心した。
・アサーティブ・トレーニング(弱い立場からの主張のしかた)が大事だと思った。
・女子学生の将来への希望については、主婦でパートの女性像があって残念に思ったことがあり、共感した。

② 講演内容で疑問に思ったこと・・・Zoomのブレイクアウトルームで3グループで話し合ってから発表

・両親が仕事を持った時や、辞めて家庭に入った時に子ども達はどう思うか?
・フィンランドでの「父親からのサポート」とは具体的にはどういうことか?母親はどうなのか?
・父親からのサポートを得るにはどうしたらよいか、社会はそれのために何をすればよいか?
・グローバル・スタンダードでの大学での学びでバイアスをなくすには何が必要だろうか?
・坂東さんは、アンコンシャス・バイアスの中を生き抜いてこられた方。これからの女性達は、それを乗り越えていかなければならないのでは。

2月学習会報告「今だから、オンラインでコミュニケーションを広げよう 講話『弁護士の活動から』」

◆社会学習部学習会報告  
「今だから、オンラインでコミュニケーションを広げよう 講話『弁護士の活動から』」
お話 打越さく良さん(当支部会員、参議院議員、弁護士)

恒例の会員講話、今回は打越さく良さんより主に弁護士活動の中から女性に関する社会問題等についてお話をいただいた。会員からは夫婦別姓やウィルス禍における結婚離婚の状況など事前にリクエストが寄せられ、打越さんはそれに合わせた資料を作成するなど丁寧にご準備をくださった。講話の内容は充実してしたおり、後段に詳細を記載する。
今回の学習会は「オンライン会議アプリケーションの活用」そのものも目的としており、会場とオンライン2通りの参加方法を選べるようにし、全国の会員からも参加を募った。まずはその運営方法の報告とする。

運営報告
【事前準備】サポート体制の旨を告知しており、設営とサポートの時間1時間半、講話1時間半、例会30分といった時間配分とした。参加者にはサポートの電話番号(3名分)、初心者向けのZoom操作方法マニュアルPDF、いくつかのお願いについて事前にメール連絡をしていた。回線環境など、自身が参加可能かどうかの問い合わせを受けた。会場での参加は密を鑑みて限定数を設けた(会場定員の半数未満)。外部サポートとともに会場下見を行い設営等打ち合わせた。

【当日運営】会場運営は責任者兼司会者1名、サポート担当(会員と外部あわせて)3名。パソコン4台。それぞれの主な作業内容は、Zoom操作、パワーポイント操作兼会場受付、電話受付兼設営となった。問合せの電話5本、メール再送依頼、音声不良など。

【反省点】オンライン会議を使用したことのない方にとっての第一歩を期待したが、それはとても少なかった。個別に参加を働きかける丁寧さや、各家庭でWi-fiの普及が必要。講話前のサポートの時間を可能な限りとっていたが、計画していてできなかったことも多くあった。操作マニュアル、連絡やお願いなども含めできる限り作業を当日に残さない入念な準備が必要。より良い名前表示を再検討、個別の表示文字数が少ないため。参加申し込みメールが届かないトラブルがあった。迷惑メールフォルダのチェックとともに、案内チラシに「〇日までに返信のない時は電話連絡を」といった記載が必要なようだ。

【感想】チャット活用の仕方、集合写真撮影など、参加者の提案や行いからもより良いZoom会議運営を学ぶことができた。外部からサポートを招いたのが成功した。支部の担当者は全体の運営を見ており、画面操作が多いセミナーはオンライン会議よりも複雑でZoomの操作と進行役を一人で行うというわけにはいかない。また、Zoomセミナーは事前事後のメール連絡が多くなるため、準備のための手数はたいへん多く入念な計画が必要。学習会の目的を果たせ、お話の打越さんはじめ皆さんのご協力に感謝したい。


講演報告「弁護士の活動から」                        講師 打越さく良さん

夫婦同姓は日本の伝統ではなく、1875年平民苗字必唱令によって戸籍で国民を氏と名字で特定し、1898年明治民法で氏=家の名称となり、婚姻によって夫の家に入る妻は、夫の家の氏を称し、その結果として、夫の氏による夫婦同氏となった。つまり、民法上、夫婦同姓の規程はなかった。その後、日本国憲法下で家制度は廃止されたが、民法第750条において夫婦同姓は残されてしまった。しかし、日本国憲法24条において、結婚は両性の合意のみで成立する横の関係であり家制度の縦の関係ではない。

1947年、司法省の議事録によると、役人達も日本国憲法下においては個人籍がベストであるが戦後の物質不足、手続きの煩雑さから見送られた。しかし、1950年代から夫婦別姓でよいという話は出ていた。
1996年法制審議会が夫婦別姓を選べる民法改正を答申したが、政府は法案として国会に提出しなかった。1980年日本は女性差別撤廃条約に批准したのにもかかわらず、2003年~2016年にかけて民法750条は差別規定であるとして勧告を受けている。
1999年には、男女共同参画社会基本法が成立したが、それでも尚、夫婦別姓は実現していない。ここでも「平等」という言葉は使われず「参画」とされた。
2020年7月第五次男女共同参画基本計画でも「旧姓の通称使用拡大」が重視されバックラッシュとなった。しかし、世論調査は賛成70.6%反対14.4%(2020年10月早稲田大学棚村研究室・全国陳情アクション)となり、別姓での婚姻ができないために法律婚を諦め事実婚にしたとの回答も1.3%あった。

コロナウイルス禍における「特別定額給付金」の1人当たり10万円の給付の受給権者は世帯主であった。実際、世帯主は98%以上が男性である。新潟市では行方不明だった世帯主が申請書だけ取りに来て届け出をして、また行方不明になった。
しかし、若い人たちのジェンダー平等意識は変わってきており、2017年伊藤詩織さんが性被害を公表し、2018年財務事務次官がセクハラで辞任、緊急避妊薬を薬局で購入できるような運動も出てきて、2021年森喜朗東京オリパラ会長の女性蔑視発言に15万筆超オンライン署名が集まり辞任へとつながった。
コロナウイルス禍では、結婚、離婚、再婚も減少した。これは、法律事務所なども閉鎖になったのも関係しているかもしれない。

打越さんの活動において「子どもの保護」「被害者と子どもの居住の保護」を中心に、また精神面の暴力も保護命令の対象とし、同性カップルにもDV防止法が使えるようにしたい。                         

2021年2月27日 会員講話「弁護士の活動から」打越さく良さん

◆タイトル
今だから、オンラインでコミュニケーションを広げてみよう
オンライン会員講話「弁護士の活動から」 
お話 打越さく良さん(新潟支部会員、参議院議員、弁護士、2020NGO日本女性学会パネリスト)

オンライントークのアプリケーション『Zoom』を使用して、会員の打越さく良さんより、弁護士活動の中から特に女性に関する取り組みや女性を取り巻く社会問題についてお話しいただきます。夫婦別姓に関すること、若い世代のジェンダー意識、コロナ禍による離婚再婚の現状などを支部会員よりリクエストしました。
昨今、急速に広がった「オンライントーク」「オンラインセミナー」を身近に活用できるよう、今回の学習会ではZoom使用のお手伝いができる体制も用意します。会場でも、オンラインでも受講できる講座です。【会員限定】

◆日 時  2021年2月27日(土)
13:00~ Zoomサポート開始
14:00~ オンライン講話
15:20  講話終了後月例会

◆対 象  新潟支部会員、全国のJAUW会員、今年度支部奨学賞受賞者

Appendix

プロフィール

(一社)大学女性協会新潟支部

Author:(一社)大学女性協会新潟支部
新潟支部では毎月の例会・学習会開催のほかにも次のような活動をしてきました。
・県立新潟女子短大設立から四年制移行までのはたらきかけ
・調査研究活動
・県内の女子学生へ奨学賞の授与
・ベトナムの女子学生へ国際奨学賞の授与 など

団体会員
新潟県女性財団
新潟県立大学後援会
にいがた女性会議

お問い合わせ

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