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2月学習会報告 『古筆でみる万葉集~「梅花の宴」のおはなしなど~』

2020年2月22日 社会学習部学習会 『古筆でみる万葉集~「梅花の宴」のおはなしなど~』
講師:小川和恵さん(書道家、元新潟大学講師、元新潟高校講師、和み書道会主宰)

今年度は歴史的な御代替わりがあり、元号の由来となった万葉集への関心が高まりから各所で講座が開かれました。趣を少し変えて企画した今回は、書道家の視点による幅広いお話を伺いました。
数々の古筆などによるカラー資料は見ごたえが有り、「令和の悠紀主基屏風」「王羲之蘭亭叙」「万葉集の戯書表記」「万葉仮名の読み方」などテーマに沿っての解説はいずれも興味深いものでしたが聞き慣れない言葉が登場することもあり、参加者は真剣に耳を傾け充実した学習会となりました。
いくつもの質疑に答える姿からは小川先生の書や和歌への誠実な取り組み姿勢と、お子様へのあたたかな愛情が垣間見ることができました。

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「古筆でみる万葉集」と名打たれた講話は、古筆および用紙である料紙への講師の熱い思いにあふれ面白く、多くのファンがおられるのも頷けた。
令和の年号は周知のとおり万葉集に納められた梅の和歌が出典となっているのだが、菅官房長官が手にして公表されたその「令」の漢字は高校で習う明朝体で、小・中義務教育で習得する“れい”はカタカナのマに似た字が使われ、結論としてはどちらも正しいのだというお話から始まり興味深く、講話に引き込まれた。
万葉仮名表記の万葉集や古今集は、美しく貴重なゆえに切り取られ分割され、しかしそれ故に火災もまぬかれ、書き写されて現代まで生き残り、桂本、元暦校本などの名前も付いていること。また厳選されたイタチや高野山に伝承の高野切に使われたであろうネコの毛を使った宿毛(美しい毛先の筆)や雁皮使用の紙に雲母、また金や銀の箔をちりばめた料紙は今でも高価な価値を有して日本の固有の文化を保持し、他国から垂涎の的でもあることは楽しくうれしいお話であった。
「弘法筆を選ばず」でなく、これからを担う子供たちにも良い道具と充分な教育の時間が必要であるお話は胸に響いた。

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プロフィール

(一社)大学女性協会新潟支部

Author:(一社)大学女性協会新潟支部
新潟支部では毎月の例会・講演会開催のほかにも次のような活動をしてきました。
・県立新潟女子短大設立から四年制移行までのはたらきかけ
・調査研究活動
・奨学賞の授与 など

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